タイピングの最適化
タイピングには、最適化と呼ばれる技があります。 タイピング系のホームページなどを詳しく見てない人は、恐らく聞いたことも無いと思います。 私がこの最適化という意味を知ったのは、タイピングゲームをやりはじめてから、しばらくしてのことです。
タイピングの最適化は、通常教えられている方法とは、まったく異なっているので、 最終的には正しく打った方が速いのでは?と思っていましたが、 それから5年以上経ち、今では自分の打ちやすいように打つのが、一番良い方法だと断言できます。
最適化を有名にした一人の人物の存在
タイピングの最適化。この最適化を広めたのは、たにごんさんの存在が非常に大きいと思います。 2000年前半にタイピングゲームをやっている人なら、この人の名を知らない人はいないくらい有名な人物です。
タイピングゲームで一番レベルの高いタイプウェルのランキングでは、一番遅い種目がZJ(つまり全ての種目でZJ以上)であり、 一番凄い時では、16部門中15部門で1位を取るほど、タイピングに関しては、日本でトップクラスの実力を持っています。
その他にも、毎日パソコンコンクールでは、史上初めて問題文を打ち切り優勝し、内閣総理大臣賞を獲得しています。 タイピングのスピードも速く、そして正確性も兼ね備えていたので、多くの人が目標にしている人物が、たにごんさんです。
たにごんさんの実力に関しては、父・信仁さんの管理するゲーマーズサミットで、 たにごんさんのタイピング動画を見る事が出来ます。文章で書くより一度見てもらった方が、分かりやすいかと思います。
これだけ速いのに、ホームポジション通り打っていない
そんなたにごんさんが使用していたのが、このタイピングの最適化です。 これだけ凄い成績を残していますが、実はホームポジション通り打っていません。
たにごんさんは、ローマ字入力ではほとんど小指を使わず最適化を駆使して総合ZI。 全てのキーでは本来小指で指定されているキーを、中指や薬指を駆使し、何年もトップに君臨していました。
小指を使わないとなると、使える指数が少なくなるので、 タイピングが遅くなるのでは?と思うかもしれませんが、 そう思っている人のほとんどが、たにごんさんの成績に及ばないでしょう。不思議だと思うかもしれませんが、それが事実です。
そもそも、このキーはこの指で担当と言うのは、単にここは人差し指で打っているから、この横は中指でと言う理由でしかありません。 この通りに打つのが一番速い理論でもあるのかと言われれば、そんなものはありません。
かな入力だと、右手小指で12個のキーを担当することになっていますが、一番指が動かしにくい小指で12個も担当させるのは、普通に考えてもおかしいはずです。
使える指を制限しても、それなりの成績は残すことが出来ます。私が知っている例を挙げるなら、両手一本指の二本指打法でも、美佳タイプで200文字オーバー、そしてタイプウェルで50秒を切れる人もいます。
それでは、タイピングの最適化の例を、次の講座で説明します。
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